「知的障害」で障害基礎年金1級が決定した事例
30代男性 千曲市
病名:知的障害
結果:障害基礎年金1級
<相談者の状況>
相談者様のお姉様からご相談いただきました。
弟が幼少期に行った手術の際に意識が戻らなくなり、その後目を覚ましたものの脳に損傷が起きたため知的障害となったとのことでした。小、中と特別支援学級に通い、その後は養護学校を卒業。卒業後は作業所に通っていたものの1年ほどで通わなくなり、それ以降はずっと自宅で過ごしているとのことでした。
家族以外との交流はなく、身の回りの全てのことに家族の助けが必要(食事を自分で用意することができない、自分できちんと体を洗うことができない、トイレの失敗が度々ある、ひとりで買い物に行けない、貨幣の価値を把握していない、会話は受け身で問いかけても簡単な単語で返答が返ってくるのみ、思考力理解力に乏しく社会活動はできない等)とのことでした。
療育手帳は取得しておりB1だが、今まで精神科等に通ったことはなく、現在のIQなども分からない。それでも障害年金を申請することができるのか、とのご相談でした。
ご相談内容から障害年金に該当している可能性がありましたが、通院歴がないとのことで診断書の取得ができないため、まずは病院を受診していただくようにご案内しました。
その後、再度ご連絡があり、病院を受診し検査をしたところIQ40であったこと、医師から障害年金の申請をすすめられたため依頼したいとのご連絡がありました。
<受任から申請まで>
相談者様は20歳前障害の事後重症請求となり、障害基礎年金での申請でした。
相談者様と面談した際のご様子とお姉様からお聞きした情報を書類にまとめ、診断書の依頼を行いました。
病歴就労状況等証明書には現在の困りごととご家族の支援内容について詳しく記載を行いました。
<結果>
障害基礎年金1級が決定しました。
お姉様から、「制度を知らず、たまたまHPを見つけてご相談したので、1級が決まって驚きました。本当にありがとうございました。」とのお声をいただきました。
知的障害をお持ちの方の場合、どの程度であれば障害年金を申請できるのか分からない、通院歴がなくどのように申請をすれば良いのか分からない、療育手帳は持っているが年金のことは知らなかった、とのご相談が多くあります。まずはお気軽にお問い合わせください。