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障害年金に該当しないと思い込んでおり障害者雇用で20年勤務していたが、「知的障害」で障害基礎年金2級が決定した事例

40代女性 

病名:知的障害

結果:障害基礎年金2級

<相談者の状況>

相談者様のお姉様からのご相談でした。

妹が知的障害で養護学校を卒業後、障害者雇用で20年間勤務しているが、このたび父と母が亡くなりグループホームへの入所を考えているとのことでした。入所相談時に障害年金を貰っているかとの聞き取りがあり、障害者雇用で働けているので貰えないものと思っていたが、申請ができるのではないかと聞いたとのお話でした。

今までは両親の見守りとサポートの中で生活ができていたが、父と母が亡くなり身の回りの世話をしてくれる人がいないため、家の中はごみ屋敷状態でお姉様が通って世話をするのも限界があると仰っていました。仕事は長年特性に合った配慮を受けて続けているが、父の送迎がなくなったため休みがちとのお話でした。障害年金が受給できる可能性があるとお伝えし、ご依頼いただきました。

<受任から申請まで>

相談者様は養護学校入学前に受診歴があったため20歳前障害での申請となり、障害基礎年金での申請となりました。

20歳前障害の場合、認定日請求をする場合は「誕生日の前後3ヵ月以内の日付の診断書」が必要となります。

現在も定期的な受診がなかったため、障害者手帳を申請した際に受診した病院に再度受診していただき、現在の診断書を取得しました。これまでの経緯をお姉様からお聞きし、ひとりで日常生活を送るのは難しく、グループホームへの入所を検討していること、職場では十分な配慮を受けて勤務していることを病歴就労状況等申立書に記載しました。

<結果>

障害基礎年金2級が決定しました。

お姉様からは、年金でグループホームの費用が賄えそうなので安心しました。制度をよく知っていれば20歳時点で申請できたので、そこは残念ですが、年金が受給できて両親亡き後の見通しが立ったので良かったです、とのお声をいただきました。

知的障害など、生来性の障害をお持ちの場合、ご家族は障害の特性に慣れており適切なサポートを行った上で生活が成り立っているなど、特に困りごとがないので障害年金に該当しないと思われていらっしゃる場合があります。受給の可能性があるのかどうか、一度専門家にご相談いただくことをおすすめいたします。

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