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遺伝の難病「脊椎小脳変性症」にて、歩行・言語・精神・平衡感覚等、様々な支障が出ており、障害厚生年金3級が決定した事例

30代男性 伊那市

病名:脊椎小脳変性症

結果:障害厚生年金3級

<相談者の状況>

相談者様は「脊椎小脳変性症」という遺伝の難病をお持ちでしたが、発症は30代で、それまでは無症状で生活をされていた方でした。

だんだんと進行があり、階段の昇り降りが大変であったり、歩行がおぼつかない様子であるということで、ご自宅訪問の面談を行いました。面談では言葉が不明瞭なご様子もあり、不眠等、精神的な症状も出ておられるとのことでした。

 

<受任から申請まで>

幼少期は無症状で病院に行っておらず、30代が初診でよいと判断しました。

難病や、遺伝の病気は、初診日がずいぶん前になる場合や、幼少期に受診していても治療を受けていない場合は初診日とならない場合など個々により異なるので、注意が必要です。

ご自宅では、家具につかまりながら立ち上がったり移動したりされておりましたが、歩くことはできており、杖などの使用も行っていませんでした。言葉は少し不明瞭でしたが、コミュニケーションはできており、不眠も「うつ病」と診断される程ではなく、困難は多いですが、年金に該当しない程度となる可能性も考えられました。

めまいやふらつきがよく見られたため「平衡機能障害」であれば該当する可能性があると判断し、書類を整えました。

障害年金は、症状が出ている部位により診断書が異なるため、難病の方は特に、どの診断書を使用することでこのたびの症状を一番反映できるかを見極めて診断書の取得・提出をすることが重要です。

 

<結果>

障害厚生年金3級が決定しました。

進行性のあるご病気は、軽度な時に申請して不支給となられる場合もございますし、今後、病状の悪化があれば等級が上がる可能性もございます。

症状が多岐に渡る場合は、複数の診断書を取る場合と、一番重度な症状のみで申請する場合がございます。

相談者様はそれまで勤めていたお仕事が立ち仕事であったため勤務できなくなり、退職しておられたため、障害年金の受給が決定し生活費が補填されたことをとても喜んでいらっしゃいました。

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